日本水生昆虫研究会、ウンカの一種幼虫

3月7日、日本水生昆虫研究会に行った。一番印象があったのがコマルガムシ類である。川の傍らの
水たまり(実は地下で川とつながっている)で砂利をあさると浮いてくるそうだ。まさかそんなところに
この見かけない昆虫がいるとは。だが、こんな環境にいるのでもちろんちっちゃーい。3〜1mm台。
成虫が藻を食べてるのは想像できたが、幼虫は何だ?と思って尋ねるとこういう場所にもけっこう
イトミミズのようなやつなど動物はいるそうだ。やっぱり肉食か。なお空は飛べる。
この仲間、それなりに種数があるが姿が似ているものばかりで、交尾器でなんとか同定できるほど。
ぎゃー似ているって思った。そんなわけで今回の研究でシノニムが発覚したという。それにしても
明らかに違うガガンボ(♂♀で色彩が違うやつがいるかもしれんが)は同種の可能性なんかみんな
ないからどんどん記載するべきなのに、これも社会のせいか。
あとよかったのがヒメトビケラ科とカゲロウ交尾器。写真やスケッチが多いと好きなんだな。
ヒメトビケラ類はちっちゃーくて全長3mmほど、しかも触角が短い、が足が長いと感じた。
蛹の名残か。この仲間もなかなかいるが識別が難しい。それからチビなガに似ていて見逃してることが
多いのではないかという。まったくトビケラもすごいなあ。
エルモンヒラタカゲロウに似てるカゲロウが1種(2種紹介されたが一方は明らかに違うと思った)
いるが交尾器ですぐわかるそうだ。何といったかなあ…。なんとかタニガワカゲロウも
似ている3種類くらいがいて交尾器ですぐわかるという。が、幼虫ではわからないものは
わからないという。残念。カゲロウで幼虫が似ていても問題ないだろうが、コマルガムシ類といい
成虫と交尾器が似てたら(コマルガムシは♀も似ている)自然交雑が起きると思うんだが…
何のつもりやら。人には見えないもので識別するというのもあるか。

08.05.05 苫小牧の水面にいっぱいいる。半翅なのはわかったがなかなか何の幼虫かわからなかった。
今ではウンカの仲間の幼虫だとわかったが、これは8月の出会いによる。しかしこの幼虫、
水際や水面にいて写真のように水面に浮けるし、はねることもできるのだ。これもいっそう謎を深めた。
これの成虫だと思うウンカを1匹撮れているが、羽は短く飛べないだろう。ここでウンカや
ミズカメムシらしい虫などいろいろ面白いものを見て撮っている(ただし画質が悪い)が、これらは
調べられているのだろうか。湿地はまだ謎が眠っていたような違ったような。写真の個体で体長3〜4mm