ハエの一種、シマバエHomoneura属の一種

4月2日の出撃は、最後にケバエの幼虫らしいものを撮って(また2、3匹)帰った。
今日から記すのは4月3日の結果。
自宅を出るとハエがいた。普通のハエって感じのやつである。だが久しぶりに見るし、カメラが変わったので
撮りまくる。でも肝心の翅脈がよく写せないまま逃げられた。弱ってたようなのに逃げられたわけは…
撮っているうちに何かが飛んできた。またハエ…だがひと味違う。頭胸が褐色で羽にまだら模様がある!
そして羽が長い。ある掲示板で問い合わせると、これはシマバエ科でHomoneura属の一種らしい。
科名の由来は羽に模様があることが多いから。マダラバエとかの方が似合うが文字数の都合だろう。
これで確実性が増したが、こういう羽長で羽を半分以上ばかり重ねるやつはシマバエだと思う。
双翅目の上級者は(仕事だから?)翅脈や毛による正式な区別に拘泥しているが、虫好きのカン
(カンというものでありながら正確性がある)は鋭いだろう。「普通のハエ」のように羽をはっきりと
開いて止まるシマバエもいて、これは知らないと無理か。特徴的な模様がある虫は、〜だとすぐに
決まるはずなのだが、双翅目の上級者は(略)。ただしハナアブである模様の種がいっぱいいたりする。
…でこのシマバエを2枚撮ったら逃げた。こっちも逃げたが最初撮っていた「普通のハエ」もいなかった。
やられた…いちおう二兎を追う者一兎をも得ず、ではない。シマバエの方は撮ってあるから。

撮った順番優先でいくとまずは横から撮れたが3枚を選択。顔はこうなっている。なめる口のはずが
噛まれそうだなこれは。よくわからん。目の間のワナみたいな毛が妙。

弱っているらしく刺激しても飛ばずに歩いたり飛ぼうとしてこうやって転げる。ハエの腹側を見ることって
珍しいな。そして撮る。所属の特定には使えないだろうけど。柔らかそうである。

目で見てもわかりにくいが毛深い。目が離れているので♀。なかなかかわいいかな。これを撮った後
下のハエが飛んでくる。そしてこれが最後の写真となった。

この通り、縞ではなくまだらである。毛がまっすぐで刺さりそうである。翅脈が単純。
模様が(平安の)貴族とかに見えるのがおもしろい。なお、けっこう大きく全長1cm近く。